新宝珠幼稚園

先生からのひとこ

私は絵本が大好きです。
我が子が大きくなった今でも、本屋さんに行くと絵本コーナーが気になります。
3歳児が毎月読んでいる「ワンダーえほん」についている先生向けの通信に「子どもは絵本を求めている」というタイトルで書かれていたので紹介します。

横山 洋子 千葉経済大学短期大学部こども学科教授

~絵本の必要性~

 子どもは現実の世界で自分を生きています。名前のある子どもとして、家庭と園を行き来しながら、さまざまな経験を重ねて、少しずつ成長しています。
 その「さまざまな経験」のなかに数えられるのが、絵本を読んでもらい、物語のなかを旅する経験です。そこでは、子どもは現実世界の名前をもつ子どもではありません。あるときはおやゆび姫になり、ジャックになり、またあるときはネコになったり、アリになったりもします。本来の自分にないものになり、現実には体験できないことをストーリーのなかで類似体験するのです。
 ときには恐竜の時代にタイムスリップしたり、魔法の森の中をさまよったり、想像をはるかに超えた世界を探検しているのです。
 そのような体験から、子どもは生きていくために必要な知恵を学びます。正直に生きること、勇気を出すこと、友だちを大切にすること、やさしさを表現すること・・・etc.。
 絵本の表紙を開いたら、そこは別世界への入り口。今まで見たことのない風景が広がり、出会ったことのないものに出会えるわけです
 かわいい子には旅をさせよ。身の危険はないから大丈夫!保育者(保護者)もツアーコンダクターとなり、子どもたちの旅を見守りましょう。

=中略=

~「怖いお話」を経験する大切さ~

おもしろい話し、愉快な話、夢のような話しは子どもたちを笑顔にし、楽しい経験として蓄積されます。一方、恐ろしい話、残酷に思えるような話もときには子どもたちに経験させる必要があります。
人生には辛いことや悲しいこともたくさんあります。親や保育者は、いつまでも子どもを守り続けることはできません。人は自分の力で、それらを乗り越えていかなければならないのです。
たとえば日本の昔話「かちかち山」。おばあさんがたぬきに殺されたり、たぬきがうさぎにやけどをおわされ、とうがらしをすり込まれ、泥の船で沈められ、散々な目に遭わされたりします。また、アンデルセンの「赤いくつ」には、踊りを止めるために赤いくつを履いた足を切り落とすという描写があります。ショッキングな内容に、読むことをためらう場合もあるでしょう。
でも、物語を通して辛いことを経験しておくと、現実の困難を乗り越える力になります。心に免疫がつくことにつながるのです。一人では聞くのが怖い話も、信頼できる大人が読むことで、一緒に乗り越えられるでしょう。

~自然科学への興味関心~

絵本というと昔話や創作物語を思い浮かべがちですが、雨や風などの身近な自然現象から、動物、植物、昆虫、魚、天文学、地質学、食物学などの幅広い分野に関する絵本も、ぜひ子どもの身近に置きたいもの。バッタに興味をもっていたら、バッタの生態がわかるような絵本を一緒に楽しみたいですね。バッタの赤ちゃんや食べ物の紹介があると、さらに親しみを持てるようになるでしょう。
 自分の目ではなかなか見ることができない海の底や南極大陸、また宇宙に広がる星々の世界なども、絵本でなら体験することができます。美しい写真が心に焼きつき、さらに知りたいという思いが引き出されることもあるでしょう。
 今まで気にも留めていなかったことに光を当て、意識するきっかけになる場合もよくあります。「マンホールの下はこんなふうになっていたんだ」「ゴミ収集車が運んだゴミは、そのあとこうなるんだ!」「花火って、こうやって作るんだ!」など、たくさんの「びっくり!」と「なるほど!」が連発されるでしょう。子どもの世界をぜひ広げてください。子どもは絵本を求めているのです。

 毎日ではなかったですが、我が子が夜寝る前に絵本を読んでいました。読み始めると上の姉が、また少しするとその上の兄が、そのすぐ後にその上の姉がやってきて、「暑い!狭い!」と文句を言いながらも読むのを聞いてくれました。上の子に「自分で読めるのになんで?」と翌朝聞くと、「読んでもらえるのがいいんやん。」と・・・。
 想像力を膨らませることが出来、楽しいんでしょうね。

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